「沙耶の唄」レビュー




エロゲ師匠のおすすめだったのですが…本当は内容ちょっと聞いて、パスしていた作品です。
プレイする予定じゃなかったんですが、某方が御所望だったので興味がわいて手を出してしまいました。

ええと、確か手塚某大御仁の漫画で似た設定のものがあったかと思います。 (このことは作中でも触れられていたので、まぁOKだったのではないかと) 最近では別の作家さんで盗作騒ぎにもなったんでしたよね?そのくらい、深いテーマというか…印象深い設定なんですが。

人と違う世界が見える…そのことが主人公の世界を一変させてしまいます。しかもかなりダークな方向に。む〜全体通じてかなりダークですよこの作品。

だから…ちょっと避けていたところもあります。
陵辱鬼畜系が好きなくせにダークが嫌ってどういうことよ!!まったく厭々いいながら結局手を出すんだからこの子は!<えっ…誰?

最初に説明書きが加えられて、描写レベルが選べます。
私は最初からフルオープンのプレイだったので、最後のほうはグロ画像でおなかいっぱいになりました。もういいよ…げふん。
すぷらった苦手な人は調整したほうがいいかも。苦手なのに果敢に挑戦した私を誰か褒めて!!(答:自業自得です)

エロは…う〜んねっとり。粘液とかそういうのかな?シチュも3Pどまり。エロシーンはそれほどハードじゃありません。 これで個人プレイを問題なくお楽しみいただける殿方は、あんまりいないんじゃないかしら。
あ、でもえろ描写は結構良かった、私好みです。

絵は綺麗です。エンディングの曲もいい、この内容じゃなかったら手に入れてもいいかも。
立ち絵はほとんどなく、イベント絵は脇役男性までしっかり描かれていて良い感じ。 男女フルボイスだったしね。
選択肢は2箇所、エンディング3つと、ゲームとしてはかなり軽めです。実際4時間くらいで全クリしました。


余談ですが塔野は最初、ラヴ・クラフトと踏んでいたのですが(あんまり詳しくはないけど…なんとなく) そういう説明は加えられませんでしたね。
好きキャラは涼子先生。最後まで救いがあるのかないのか謎な印象ですが。

あぁ、でもグロいグロい騒いでいますが「沙耶が今まで機能していなかった理由」は結構ロマンチックだったと思います。

退廃した世界、それもまた一つの結末。


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