「終末の過ごし方」レビュー




5本の指に入るくらい大好きなエロゲ「終末の過ごし方」
鬼畜陵辱系ではないです、意外でしょ??でも、人間最後にはこういう作品を選ぶんですよ〜きっと。

「小池定路」さんの代表作品。
もともと古い作品ですがDVD版入手したので再プレイ。ヒロイン全てメガネっ子という、フェチの私にはたまんない1本、心のオアシスです。

絵ももちろんですが、構成がすごく美しいです。
声も、ムービーもない。緩やか音楽で綴られる、透明感のある作品。3時間程度という短さではありますが、ものすごく印象に残る。
この短さが問題視されている面もありますが、こういうゲームはだらだら長くやるもんじゃないの、塔野はそう思います。

(ただ、残念な事に…ゲームとしては評価は低いかもです。選択肢は少ないわシナリオ短いわ重複多いわで)


かつての生活を追体験するため学校に集う登場人物たち。
淡々とした語り、時折台本ト書きのような説明を織り交ぜて…月曜から物語は始まり、終末へ向かいます。

DJ.WALKという、顔も出てこない人物によって、緊急時にも拘らず軽やかな口調で告げられる世界の週末、その進行。

奇しくも、この作品をプレイ中にあの地震が起きました。
尋常でない台風の数、相次ぐ地震。
今、世界のどこかでとんでもない何かが起きてるのかもしれません。


“ごきげんよう、さようなら。
―――良い終末を“


あなたは、終末を誰と過ごしますか?
瞳を閉じる最後の瞬間、誰の顔が見たいですか?



もう一度そのことを考えてみたくなりました。



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